2015年に国連で決議されたSDGs(Sustainable development Goals 持続可能な開発目標)は世界共通の認識を持って同じ課題に向き合っていこうというもので、日本でも少しずつ認知度が高まってきています。
 
私はこれまで多くの時間を日本の流通業に費やしてきましたが、ローソンに在籍していた時代から、「経営者に求められることは、経営課題を明確にして課題解決の仕組みをつくることである」という信念を貫いてきました。37歳の時にダイエーから傘下のローソン・ジャパンに専務として出向した折、当時撤退寸前であったローソンの状況を詳しく分析し重大な経営課題を発見、それらを解決することで業績を劇的に改善することに成功しました。そのような様々な経験から、我々が直面している世界の課題を改善することも、規模の大小はあるにしても、そのプロセスは同じであると考えています。
 
今回、障がい者や高齢者、障がい児などがあらゆる場所で社会にかかわりをもとうとする「ハートフォープロジェクト」を応援するにあたり、このような経験を活かしていければと考えています。世界的にESD投資が叫ばれる中、社会性を失った企業は淘汰される時代に入りました。既成概念にとらわれた発想からは決してイノベーションは生まれません。柔軟な発想と他社との連携を持って激動の時代を乗り切り、SDGsという崇高な目標の達成を共に実現しましょう。